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活字は空間演出


私はまだ汲地のもとにきて一ヶ月程ですが、
ここでの文字に対する姿勢を見ていると、
「字」そのものをデザインするというよりも、
字と字の「空間」をデザインしているように感じます。

汲地を筆頭に他の弟子たちも、ロゴや、名刺の名前や住所、
その他のテキストに至るまで、字間・行間の隅々まで
神経を行き渡らせています。



ある種潔癖感を感じさせるほどの整然した文字を見ていると、
タイポグラフィによっての表現も、コミュニケーションツールとしての
機能性にとどまらないように感じます。

活字が演出する空間によって、相手に伝わる印象が変わる。
これは、日々を過ごすなかで実は大きなファクターに
なっているのだと実感させられています。

最近では、カタログを見るときなど、ついついそのフォントや
字間まで注目してしまうのも楽しみの一つとなりました。


2011年8月17日(水)
活字は空間演出』|タイポグラフィー